これまで53年、肺炎と喘息以外には大した病気もしたことなく、入院もしたことがないのが自慢だったのですが、12/8に長期入院をする羽目になりました。病名は急性白血病。
以下にこれまでの経緯を記します。
11月のアタマにインフルエンザA型に罹患。熱は数日で引いて出社をしたのですが、咳が止まらず、いきつけの病院から処方された咳止めを飲んだり、喘息持ちなので喘息用吸引薬を吸ったりしていました。
とはいえあまりにも咳が酷いので耐えきれず、結局11月中に出社できたのは一週間程度。10月に転職したばかりの試用期間でしたのでなんとか出社を続けようとしたのですが、限界でした。
そうこうしているうちに12月。気がつくと首のリンパが肥大化しており、耳の後ろの辺りからも痛みが。そこにきてようやく行きつけの病院の医師も異常に気づき、血液検査。結果、白血球数が通常3500〜9700のところ17万というとんでもない数になっており、慌ててつくばの大きな病院にアポを取ってくれました。
いざその病院に行ったところ骨髄を採取された上で即座に入院。急性白血病になるなど想像もしていなかったので、仕事はどうなるのか、ガン保険なんか入ってないのに入院費はどうしよう、いやそれ以前に妻の生活費や家のローンなんかどうしたらいいのか…など色々なことが脳裏を巡り、辛いやら情けないやらで涙が止まらず…まあとにかく、その日から抗がん剤治療が始まりました。
その日の医師とのやりとり(答え合わせ)
私「肺炎を警戒してたんですが」
医師「うん、マトモに働く白血球がほぼいないから、肺炎にもなれなかったんだね」
「数歩歩くと息が苦しくて」
「うん、血液中を17万ものBLAST白血球(白血病になった白血球)がいるから、赤血球が移動できなかったからだね。インフルエンザになったのも、あるいはこっちが原因だったかもね」
「なんでこんなことに」
「文字通り急性だからね。なんでかはわからないよ。貴方が何か身体に悪いことをしていたせいでもない。」
(なんてこった、防ぎようがないのか)
抗がん剤
抗がん剤は、今は改良が進んでるのと、予めそれ用の酔い止めの薬があったお陰で、吐き気に悩まされることはありませんでした。とはいえそれでも3割ほど食欲が削がれたので、食事のコメは麺にして貰うよう依頼。くわえてその晩、寝ぼけて舌を噛んでしまったので、酸っぱいもの、辛いものも省かれるように。味が薄いので、毎朝のジョアだけが楽しみになってしまいました。
お金の問題
入院費、妻の生活費、諸ローンの問題はというと、妻の機転でがん保険に入っていたので事なきを得ました。そういや面倒臭がってたら、きっちり名前書けばいいだけの書類を出されたような気がする…。なんでも私が「ガンなんかにならんからそんなものいらん」と蹴っ飛ばしてたところ、妻と保険屋で「いやいやとは言え無保険はマズいよね」と話をして、そういうことになったとのこと。
…私の嫁取りは正解だったようです。本当に助かりました。
お金の問題と言えば、健康保険組合から支給される傷病手当金というものもあるそうですが、とりあえず保険金で賄えることが判明したので、こちらは退院する度に請求することにしました。退院する度、というのは、今回のような場合、一ヶ月入院、一週間?退院して再入院というのを6回ほど繰り返すことになる為です。
まあ半年も家に帰れないのはなんとも辛いので、ありがたいですね。
銀行のローンについては、状況を説明したところ入退院の間、利息だけを払えば良いようにしてもらいました。また、クルマの車検が2月に迫ってたのですが、ディーラーの方に相談したところ、一旦車検を通さないでおいて、回復してからやりましょう、ということに。
クルマの保険については解約の上、中断証明書を発行して貰えば後からも同じ等級で入れるとのこと。なんでも聞いてみるものですね。でもウチの保険、ドラレコレンタルなんだけど、どうなるんだろ?
PICC(末梢挿入型中心静脈カテーテル)
2週間ほど経ったところで、医師から点滴の為にPICCをさせて欲しいと言われました。まあ要するに…上腕部からパイプを入れて、心臓近くまで通すというものです。私、正直これが恐ろしくてですね、最初は拒否してたのですが、一度腕から点滴が漏れたことがあったり、腕が針の跡だらけになるのを見て、やむなく了承しました。
術式は視界を大きな紙?で覆われたので何も見えなかったのですが、何にしても内容が内容です。色々な関係ないことを想像してなんとかやり過ごしました。
まあ入ってしまえばどうということはないのですが、自分の血管の中にパイプが入ってるとか、今でも想像するとゾッとします…。
輸血・点滴
抗がん剤の効果で、ほんの数日でBLAST白血球は姿を消し、17万もあった白血球も800程度まで減りました。ただ、そういう白血球だけに効くような都合のいい薬があるわけがなく、当然影響は赤血球や血小板にまで及ぶことになり、こちらも通常の半分から1/7にまで減ってしまいました。無論このままでは生命維持ができなくなりますので、こちらはそれぞれ別に輸血をして補います。
また、白血球がほぼ無いということは何かに感染した場合は一発だということですので、こちらも一日に3回の抗生剤投与で補っています。…いやあ、恐ろしいですね、この状況。
ちなみに問題は血小板輸血の方でして、こちらは見事にアレルギーが出てしまい*1、輸血前に毎回アレルギーを抑える薬を投与することになりました。
敵は退屈
さて、入院も2週間して体調も回復してくると、今度はヒマであることが問題になってきます。とりあえず家族にUbuntuを入れたThinkPadと3DS、PSP Vita、それから小説を2冊ほどもってきて貰いました。
都合がいいことに私が契約しているpovoで、1500円程度で5日間使いたい放題になるプランを売っていましたのでこれを購入、デザリングでiPhoneとThinkPadを接続、とりあえずFlutterの開発環境を作ったり、Twitterしたり、動画やNHKを見たりしています。
まあでも失敗しましたね。昨年PostRingの開発の為にMac miniを買ったのですが、MacBookにしておけば入院中ずっとPostRingの開発ができたのではないかと。まあ後の祭り。まさかこんなことになるなんて、誰も思いませんものねえ。
抗がん剤の副作用
入院して19日目にして、抗がん剤の副作用である脱毛が始まりました。21日目の今日では、頭を洗ってる時に一撫ですると手に30本ほどの頭髪がつくように。わかっていましたがショックですね、これ。男性である自分でもこうなのだから、女性だったらいかばかりのことか。
まあ、一時退院した時に五分刈りにしてしまおうと思います。そこまでに毛が残ってたらですがw
というわけで今年はここまで。皆さんよいお年を!
急性白血病はいつ誰がなるのかわかりませんので、がん保険には入っておきましょう!
買っておけば良かったもの
長時間スマホ見てるのも辛いので、この手のタブレットがあれば良かったと反省することしきり。みんな老眼が悪いんや。
*1:身体のあちこちに蚊に刺されたような膨らみができて痒くなる
